先進医療とは
先進医療とは、高度な医療技術を用いた治療のうち、厚生労働大臣から承認を受けたものを指しています。2019年9月1日現在で88種類の先進医療があります。
先進医療は、「患者の安全性の確保」「患者の経済的な負担の軽減」「治療の選択肢の拡大」「治療の利便性の向上」といった観点から、保険診療(公的医療保険の適用となる通常の治療)との「併用」を認められています。すなわち、先進医療は保険診療外の医療行為に該当し、公的医療保険の適用にならないため、それを受けた場合の費用(技術料)は全額自己負担となってしまいます。 しかし、先進医療以外の診察や検査、投薬、入院費用など、通常の治療と共通する部分は、健康保険の対象となります。
先進医療を受けるとどれくらい費用がかかるか?
先進医療には、保険適用の部分と保険適用外の部分がありますが、通常の診察・検査・投薬・入院料等の部分については保険適用です。
しかし、技術料については保険適用外で、全額自己負担となります。この技術料は先進医療の種類や病院によって異なります。
先進医療技術 | 技術料 (平均額) | 平均入院期間 | 年間実施件数 |
---|---|---|---|
陽子線治療 | 2,765,086円 | 12.6日 | 2,319件 |
重粒子線治療 | 3,149,172円 | 7.0日 | 1,558件 |
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 | 581,224円 | 1.2日 | 14,433件 |
<平成29年度先進医療技術の実績報告(平成28年7月1日~平成29年6月30日)より>
医療保険の先進医療特約とは
先進医療は技術料が全額自己負担になるので高額になります。そこで考えたいのは民間の医療保険の先進医療特約です。
先進医療特約とは先進医療の技術料を実費で負担するものです。高額になってもこの先進医療特約があれば技術料が給付されるので安心です。
各保険会社は月々100円ほどの保険料で特約が付加できます。これから新しく医療保険に加入するときは保険料も安いので付加するのをお勧めします。
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