定期保険の特徴について、またどのような場合に活躍できるか?


定期保険とは、定められた一定の保険期間内に死亡および高度障害状態になった場合に保険金が受け取れる死亡保険です。

保険期間内に死亡または高度障害状態になることなく期間を満了すると、そこで保険は終了してお金が戻ることもない、いわゆる「掛け捨て」タイプの保険 です。

期間途中で解約をしても、ほとんど解約返戻金はありません。但し、掛け捨てである分保険料が割安で、同じ保険金額であれば、保険料は終身保険よりかなり安くなります。


まだ子どもが小さく当面保障は必要だ、会社を経営しているのである程度の保障は準備しておきたい、など保険の加入目的が保障重視である場合には、割安の保険料で大きな保障が得られる定期保険は有効と言えるでしょう。


また定期保険には、保険期間中は年齢の上昇にかかわらず保険金額が一定のもの(平準定期保険)と、年齢の上昇にあわせて増加していくもの(逓増定期保険)、減少していくもの(逓減定期保険)があります。

平準定期保険には、保険期間中の保険料が 一定の「全期型」と、保険料が更新のたびに上がっていく「更新型」があります。

更新型の場合、更新時に診査や告知は不要で、一定の期間内であれば自動的に更新されます。相談者の中には「保険料が安い定期保険にしたいけど、更新時に健康状態が悪いと更新できない から、保険料は高いけど終身保険に加入する」という方がいらっしゃいますので、基本的なことではありますが、相談時にはこの点を説明する必要があります。


また最近登場しているネット生命保険会社の定期保険についても解説します。

ネット生命保険会社では、必要経費を削減することで割安の保険料を設定しており、 一般の保険会社の定期保険よりも 2~3 割程度保険料が安くなっています。ネットで申込が完了する点も利用者にとってはメリットですが、それゆえ審査が画一的になるところがあり、職業によっては保険金を減額される場合がある、などの注意点もあります。

現在どんどん契約数を伸ばしているネット生命保険ですが、人によっては不向きなケースもあります。

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